【番外編】地球防衛軍6 ミッション115までの世界観考察/聖書と火星人とメタフィクション

※ミッション115までプレイした上で書いています ※ネタバレあり 
※プレイ画面、公式イメージ画像は全て(©2022 SANDLOT ©2022 D3PUBLISHER)に帰属します。

 
 
 

こんにちわ。瞬間です。
前回のプレイ雑感を読み直したら、読んでて恥ずかしくなるくらいヲタク特有のテンションの高さで我ながらちょっと引いたので、今回はもう少し抑え気味に行こうと思います。今回はプレイ感想ではなく、ミッション115までの世界観考察を書きました。まさか地球防衛軍でここまでごちゃごちゃ考えるとは思いませんでしたよ…笑。結構長いので興味があればお読み頂ければと思います。

◎プレイ雑感①と②に関しては▼こちらからどうぞ

 
 
 
 
 

▼ 地球防衛軍6 各ミッション1~115までの世界観で考察

 
 
ミッションをそれぞれ地球防衛軍6,7,8,9,と区切り、それぞれの章で判明していったプライマーの秘密を書き出してみました!(プレイしながら確認しつつ…という感じなので間違っている箇所があったらすみません)
というか、プレイ感想を書いている途中で「いつかプロフェッサーが持前の頭脳を生かして考察デレしてくれる日が来るでしょう(予言)」と書いたんですけど、予想斜め上で長文な考察(仮説)デレしてきたので焦り散らかしております。

 

ミッション表

01~13  3年後の地球防衛軍5(十字架5つ)
14~37  地球防衛軍6
38~46  3年後の地球防衛軍6(十字架6つ)
47~74  地球防衛軍7
75~82  3年後の地球防衛軍7(十字架7つ)
83~108  地球防衛軍8
109~115  3年後の地球防衛軍8(十字架8つ)
116~???  地球防衛軍9???(十字架9)~???

 
 
 

▼ 地球防衛軍5 3年後の世界

ミッション1~13 3年後の地球防衛軍5(十字架5つ)
★リング型宇宙船が登場。リングを攻撃したことで事故が起き、一部の人類が過去に戻ったと思われる→地球防衛軍6へ
 
 

▼ 地球防衛軍6

ミッション14~37 地球防衛軍6
ミッション38~46 3年後の地球防衛軍6(十字架6つ)

★過去に戻ったらプライマーの戦闘方法が変化している(プライマーは人類の弱点を知って対策している)ことに気が付く
★過去に戻った(未来から来た)ということに気が付いたプロフェッサーが対策をとりはじめる
 

 
 
 
 

▼ 地球防衛軍7

ミッション47~74 地球防衛軍7
ミッション75~82 3年後の地球防衛軍7(十字架7つ)

★プライマーは未来から過去に干渉し人類に対して有利になるような戦いを仕掛けていたと判明(誰も知るはずのない核兵器の発射位置を特定し過去に送り、開戦と同時に基地を爆破した、など)
★月面の裏側に11番目のマザーシップを発見
★プライマーは宇宙からきたのではなく未来から来たと確信
 


 
 
 
 
 
 

▼ 地球防衛軍8

ミッション83~108 地球防衛軍8
ミッション109~115 3年後の地球防衛軍8(十字架8つ)

★前回敗戦で痛手となった潜水母艦を守ることで歴史を変えられることを試みる
 →潜水母艦を守り、グラウコスを撃破したことで歴史は変えられることが分かる。そして3年後の地球は発展し、整備が充実。街が活気づいている。軍曹やプロフェッサーの妻も無事。また月面にあった11番目のマザーシップにも攻撃することに成功
 →しかし、同じ日(ミッション9から繰り返される訪問者の日)になるとリング型宇宙船が現れてまた過去に情報を送らてしまう
 →つまり、どんなに抵抗し人類が生き残っても、ある時点で人類はプライマーに何度でも時間を逆戻しされてしまう
 →勝っても負けても、生き残っても死んでも、プライマーは人類が滅亡するまで何度でも時間を巻き戻してやり直す気概

なぜ、プライマーはそこまでして人類を滅ぼそうとしているのか…?
・文明レベルが明らかに違う未来人が、どうせ10万年後には滅びる人類をなぜわざわざ殲滅にくるのか

 
 
 
 
 
 

▼ 仮説検証(怪物編)

・怪物の遺伝子には地球の生物と同じ遺伝子が見つかった。つまり怪物は未来の地球から来た地球の生き物である
・未来の地球の生き物だとすると、このような姿に形に進化するには10万年以上はかかる。つまり10万年以上先の未来の生物
・人類は、おそらく地球の環境を悪化させて滅亡(個人的には滅亡もしくは、現代人類ほどの力はない下等生物、あるいは絶滅危惧種的な存在になる?)
・怪物は未来の地球の悪環境の中を生き延び、進化したもの。またこの怪物は地球の汚染環境を浄化する能力もある
・人類は10万年以上先では滅んでいる(もしくは今の地位を失っている)可能性が高い
・また、緑のエイリアン(カエル)も、地球の生物の遺伝子を持っていたので、怪物の星となった地球で新たに誕生した知的生命体、もしくは突然変異と思われる

つまり、怪物(蟻や蜘蛛やカエルなど)は、未来の汚染された地球の世界で生き残り、進化や突然変異を遂げた生命体だったということ。彼らは未来の地球の生物だったんですね…
 
 

 
 
 

▼ 仮説検証(プライマー編)

・プライマーは怪物とは別の存在。未来の地球の怪物たちを捕獲し、現在の地球に送っている未来人。時間旅行者
・プライマーは10万年以上未来から来て、何度もこの地球にいる人間を殲滅しようと試みていると思われる
・時間を移動するプライマーの文明力と、地球(人間)の文明力の差は歴然。なぜプライマーはそこまでして人間を抹殺しようとしているのか…
・プライマーの身体から火星の成分が見つかる。プライマーは火星人、もしくは火星に移り住んだ宇宙人かもしれない
 
 

 
 
 
 
 

▼ プライマーの目的は?そして人類の選択は?

 
※神(彼の者)とプライマーは同じ側の存在ということにして、まとめてプライマーと表記しています

ミッション115のくだんの日を迎えた後、一体どのような地球に戻るのか……というのが非常に気になるポイントだし、ネタバレ禁止とされてる一番の理由に思います。ひとまず情報を色々書き出してみましたけど、これはもう116以降をプレイして見届けるしかなさそうですね!どうなるか全然分からん!個人的には割とハッピーエンドになるんじゃないかなぁと思ってるので、人類は滅亡しないと思います…。思いたいです…!
リング型宇宙船が現れてしまうとどうしようもないので、そのタイミングで宇宙船を完全に壊すか、過去に情報を送っている宇宙船を壊すかして、リング型宇宙船が来ない世界線にするしかないのかなぁ…と思います。過去に情報を送られていない状態で過去に戻れれば割と勝機はありそうですが、でもリング型宇宙船がある限り全部パーだしなぁ。うーむ…。

あと、その時の記憶を持ったまま過去にタイムリープしてるのは主人公とプロフェッサーだけなのでしょうか?だとしたら色々おかしくないかい?最後の作戦に参加した人全員がタイムリープしてないと変じゃない?

プライマーの目的がもし”人類の殲滅”なら、どうせ10万年後に滅ぶ人類なんて放っておけばいいはずです。でもプライマーは過去に干渉してまで何かを変えようとした。つまり10万年後の世界は、プライマーにとって何かが足りない、もしくは何かが問題だったのだと思います。もしかすると、10万年後に人類は滅亡するどころか発展し、宇宙進出し、彼らと交易でもしているなんていう可能性も数パーセントはあるかも…?
 
 
 
 
 

火星人ネタ関連でいえば火星人を描いたSF小説「ヴルトゥーム」や安倍公房の「人間そっくり」なんかがありますよね。
「人間そっくり」はEDFの物語に直接関係あるかは分かりませんが、「火星人を名乗る男の登場によって自分の現在いる場所が寓話の世界なのか実話の世界なのか判らなくなる、トポロジーを題材にした物語」なので、ちょっと頭の片隅に入れておくのも良いかと思います。カエルを見て「人間そっくりだ!」と言ったEDF隊員はなかなか印象的でしたよね。
「ヴルトゥーム」は外宇宙から太陽系宇宙に逃げのびてきた存在…なんていう設定なので、プライマーは火星人というか、火星にこっそり住んで地球の様子をうかがっていた未来宇宙人説とかも考えられますね。しかもこの小説、二人の青年を地球襲来の為のスパイに仕立て上げていた設定なんで、ちょっとEDFと被るとこあるかもですね。いや、別に主人公とプロフェッサーがスパイかどうか分かりませんが、なきにしもあらず…というだけです。ぜひ調べてみてください。

そういうスパイ説から少し話を発展させると、プライマーは月や火星に移住した元地球人説もしくは、超権力者が未来の宇宙人と取引した陰謀論説なども考えられます。最近SFでもよく登場する「火星移住計画」です。超権力者は月や火星に移住し、地球は貧しい人が暮らす世界になる的なあれです。ミッション115までじゃその可能性はあまり示唆されていないのであくまで仮説です。
 
 

 
 

また地球防衛軍5でも、オペ子ちゃんが色々調べて「神話に出てくる神=プライマー」だと言っておりました。また、17年前にインドで宇宙船の残骸を発見したことで、宇宙人的存在に対処するためにEDFが発足しています。「EDFの発足=人類が神を認識した」ということの現れなのかもしれません。

ただ何にせよ、神話や旧約聖書で色々描かれているのは「神」の物語ですが、現状集まった情報から思うに、プライマーってただの地球外生命体じゃん。未来人だろうと火星人だろうと、神のふりして自分の都合いいように振舞ってる地球外のやつらでしょ?人の星に勝手に上がり込んで「神」のふりして住んでるよそ者じゃないか…。だったら答えは簡単です。俺らの地球から出て行け。それだけです(単細胞)
でももし、火星に移住した一部の権力者・支配者層の元地球人、あるいは未来人・宇宙人と取引した支配者層の陰謀だったら色々話は変わってくるので、まだまだ気が抜けませんね!
 
 
 
 
 
 
 
 

▼ 世界観を作るのは旧約聖書、各種神話、火星人の物語とメタ表現

 
それぞれの敵キャラに神話の神などの名称がつけられているのは、偶然か必然か…
情報司令部、命名好きだなぁ、またなんか名前つけてるよ!って突っ込みながらプレイしてましたけど、ここまでくると、EDFの物語は神話設定絡んでますよ~って言ってきているように感じちゃう。

 
 

 
 

潜水母艦=ノアの方舟とはっきりと仰ったプロフェッサー。ノアの方舟ってあのノアの方舟です。地球上のあらゆる生き物を1組ずつ乗せて嵐を乗り越えたあの方舟。以前の世界線ではそれが撃沈されていたということですよね。
今回、ノアの方舟は生き延び、傲慢にも「神」の名を持った怪物をも倒した…。しかし、結局のところ「訪問者の日」は訪れてしまった。それを見たら「ノアの方舟」そして旧約聖書の物語が頭に浮かんできまして、これはたぶん聖書や周辺の神話の物語をなぞってるのかなぁ?と思いました。

実は旧約聖書に書かれている物語って、「律法」「歴史書」「詩歌書」「預言書」の4つ(分類の仕方はいくつかのパターンあり)に分かれていまして、おおよそ全てに共通して言えるのは、「人間」と「神」の物語であり、大体人間は神との約束を果たせず物語が終わるということです。あくまで全くキリスト教徒ではない私の個人的見解なので鵜呑みにはしないで、あくまでそういう見方もあるという感じで捉えて頂ければと思います。ざっくり旧約聖書の概要を解説しますと

・よく聞くアダムとイブの物語のように「神」が世界を作り、その世界を管理する者として「人間(アダムとイブ)」を住まわせた。
世界は「神」が「良い」とされる形で保たれるよう、「人間」は世界の管理を任されている、という関係性です
 

・しかしこの時ヘビが「リンゴを食べると神を越えることができる」という話をして、人間はそれ信じてしまい、神に絶対に食べるなと言われたリンゴを食べてしまった。「人間・アダムとイブ」は「神」との約束を破り、追放されることになる。人間の自己中心性、神への裏切り、信頼関係の断絶を示しています。そしてその後のカインとアベルの物語で、「人間」は初めて、嫉妬心により兄弟を殺してしまいます。
 

・そんな感じで「人間」は色々と不完全でやばいことをやらかす生き物として教訓風に聖書では語られていきます。基本的にどの話でも「人間」は「神」との約束を守ろうと色々奮闘しますが、欲に流されたり、戦争を起こしたり、色々やらかして上手くいかず、ダメになっていく姿が描かれています。
 

・実は4編全て、「神が良しとする世界を作るために、神に選ばれた人間が登場」→「しかし、色々あってうまくいかない」→「神との約束は守れなかった」→「世界滅亡」→ もう一度頑張る(別の選ばれた人が登場)→ でもやっぱ無理だった→ 次… の繰り返し。旧約聖書は大体大筋そんな感じの流れです。(あくまで私個人の解釈です)

そう思うと、かなりこの地球防衛軍の物語が見えてくるような気もします。
上記で書いた、プライマーは未来の宇宙人説だとしたら、「プライマーと人間」の関係は神話や聖書における「神と人間」の関係そのものという風にも考えられます。
地球上で神の思う「良い」状態にするために住まわさられていた人間がそれに反した行動をとるようになった。未来の地球が神の思う「良い」状態ではないので、神は怒り、今のような侵略状態になる。人間が神の思う「良い」正解にたどり着くまで何度でも時間をやり直す。

また先ほど↑でも書きましたが、17年前にインドで宇宙船の残骸を発見したことで、宇宙人的存在に対処するためにEDFが発足しています。「EDFの発足=人類が神を認識した」ということの現れなのかもしれませんが、人類は宇宙人的存在(神とか超越的な存在)を認識した途端軍隊を作って武装したということが、プライマーにとって、神への冒涜、もしくは信頼関係の放棄として捉えられたのかもしれません。この時期からプライマーの地球への干渉が始まったと考えるのは妥当な気がします。

まぁ、神とかいうのがめっちゃいいヤツなら、神の思う理想に奮闘してもいいですけど、結構神ってブラック企業の社長みたいな自己中で横暴なヤバイやつが多いので、あんまり気が乗らないなぁ……笑
そもそもなんで神が人間を作ったか……となると、なんと言うか極論、暇だったからとかになりそうなので笑 

 
 

 
 

でも、ここまでくるとこの戦い自体をプライマー側も楽しんでそう。私たちがこうやってゲームプレイを楽しんでいるみたいに。
地球防衛軍の世界はタイムリープ世界だということは、今までのEDF1~4も時間を戻した別の世界線と考えられます。プライマーという神的存在たちの文明にある程度太刀打ちできるレベルまで成長した人間が住まう世界をゲームフィールドにして、何度も楽しくゲームを繰り広げている。自分好みのゲーム展開や武器を作り、それに対して成長していく人間というキャラたち…。実際そんなゲームあったら私たちもハマりそうですよね?AIが実装され永久的に成長するゲーム。
私たちプレイヤーがああだこうだとやり直しながら、強くなりながら、ミッションをクリアしていく快感をプライマー側も同様に楽しんでたりして。まさにメタゲー。お互いゲームをプレイしているに過ぎない。このゲーム、そんな感じがしてきました。
まさに、暇を持て余した神々の遊び

色々書きましたけど、とりあえず仮説を整理して並べると
 
 
 
 

▼ プライマーを火星人・未来人・宇宙人的なものとしてみた場合

◎プライマーは何かしらの目的・都合のために地球人を滅ぼしたい
◎未来の地球を見たプライマーが何かしらの理由をもって地球にアプローチしている(殲滅かは不明)
◎プライマーは未来の火星かどこかにやってきた宇宙人で、地球を自分の好ましい状態に作り変えている
◎プロフェッサーと主人公は実は未来人でした!?スパイでした!?(てきとう)
◎プライマーが思う理想に反する世界になってしまったので、その元凶である人類を滅ぼす、もしくは改めるようなアプローチをしている

 
 
▼ 実はプライマーは地球人でした目線で見た場合

◎実は「プライマー=人間」で、何かしらの理由で過去に戻って地球人にアプローチしている
◎プライマーは火星に移住した一部の特権階級・権力者で、彼らのエゴや理想によってこの戦いが起きている
◎プライマーは未来宇宙人で、一部の特権階級・権力者が彼らと取引をしていて、何かしらの理由でこの戦いが繰り替えされている

 
 

▼ 暇を持て余した神々の遊び。メタゲーム的な目線で見た場合

◎プライマーたちはゲームで遊んでるような感じ。神的存在のゲームクリアが人間の殲滅なので、とくに理由はなく人間を殺しにきている(私たちがゲームをするみたいに)
◎しかしこの先人間が滅んでしまうとそのゲームが出来なくなっちゃうんで、未来の環境に適応した浄化生物を送りこんでいるとか…?

 
 

ですかねぇ……うーん。現状私の妄想力だとこんな感じです。これからミッション116から順にミッション進めていきますが、途中でヌゥアアアアアアそういうことかァァァ!みたいな展開が起こるかもしれないですね。わー楽しみだ!
そんな感じで楽しみつつ、色々考察しつつ、残りのミッション進めて行こうと思います!今後のミッションに関しては、公式のお願いを踏まえて厳重ネタバレ注意にして更新するか、9月末以降に更新したいと思います!
また、このページに書いた考察、全クリ後に加筆修正するはめになりそうですよね…。でもあえてこのままにするのかな。どうなるのかな…。

それでは、引き続き宜しくお願いいたします~

 
 
 
 
 
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