9課に入る際、僕はバトーとひとつだけ約束をした。
それは、 ”人を殺してはいけない” というものだ。
9課にいながら人を殺すなと言うバトーを、僕は全く理解できなかった。
しばらくは黙って守ってきたけれど、人を殺せないんじゃいつまで経っても僕は9課のお荷物だ。
バトーは僕を一人前にしてくれない。
僕は今日、無断で銃を持ち出して任務に就いた。
そして僕は人に向けて銃を撃った。
でも、その砲弾は当たることなく、前に飛び出したバトーに的中した。
バトーはいつまで経っても僕を一人前にしてくれない。
今日もバトーに邪魔された。
いつもバトーは僕の邪魔をする。
でも、今日は、ずっと涙が止まらなかった。
ずっと、ずっと、涙が止まらなかった。