About
ここは15世紀のとある東洋の島 —————
島には人を喰らい血を啜る鬼 ”吸血鬼” がおり、それを討伐することに長けた武士達が世を治めていた。吸血鬼を狩る武士を人々は「波紋の武士」と呼び、島を統治する一族・杖部利家は一族のしきたりを守りながら鬼のいない世界を何年にも渡り目指していた。
杖部利家三代目党首の椎坐(シーザー)と、彼に仕える上星家長男の助世富(ジョセフ)。二人はいつものように郊外へ吸血鬼狩りに出かけていた。しかしそこへ、ひとつの不穏な知らせが届く。
※全12話程度で連載予定。一話につき5000~1万文字。基本的に左右不定。一部R-18非固定。対象エピソードには注意書きがあります
※文中に流血などの暴力表現、残忍描写、衆道などの成人向け性描写がありますので苦手な方はご注意ください(18歳以上推奨)
※文中の公的な場面など一部口調が侍言葉になっており、原作と口調や人物表現が違う箇所があります。ご了承ください
注意書きをお読みの上、少しでも苦手なものがある場合はブラウザバックした方が安全です。大丈夫な方はどうぞ
登場人物
杖部利 椎坐(ツェベリ・シーザー)
20歳。代々波紋の力を受け継ぐ武士一族・杖部利家の長男。本家五代目跡取り。幼い頃は妾の子として扱われていた。文武両道。助世富は幼い頃に道場で知り合った、唯一気の許せる友人
上星 助世富(ジョウセイ・ジョセフ)
18歳。名門上星家の長男。上星家は強い波紋能力を持つ鬼殺しを生業とする一族。しかし先代の謀反により下級武士に転落している。武術の腕を買われ13歳から杖部利家五代目の小姓として仕えている
※作中では二人を椎坐、助世富(助徐)と表記します。読み方はそのまま、シーザーとジョセフ(ジョジョ)になります