設定紹介① Idea Note no.1

 
 
 
 

シラバス(森野優一)
29歳。現在はサン・タイムズ紙の記者で、元カナードのギルドマスター。The Worldからしばらく離れていたが、カナードで起きた大量未帰還者事件を受けてプレイを再開した。
 
 


ガスパー(牧考太)
21歳。身長は190cmを越え、相撲部屋に勧誘されるほどの巨漢だったが、現在はダイエットに成功した模様。CC社のグラフィッカーとしてインターンを始め、夢を追いかける青年。最近シラバスと再会し意気投合、The Worldやリアルで頻繁に交流している。また近年世界で急激に増え続けている絶滅危惧生物のデータアーカイブ化のボランティア活動もしている。
 
 


ハセヲ(三崎亮)
27歳。NAB社の若き幹部。PCハセヲはThe World R:2におけるアリーナ三冠王者にして伝説のPCのひとりと言われている。現在の詳細は不明。
 
 
 
 


 
 
「希望を、自分を見失うなよ。しっかりな」

大火(緒方幹久)
都内在住のプロレス雑誌の編集長。妻帯者で13歳と15歳になる娘がいる。2027年時点で45歳。
The World R:2時代から同型PCを使い続ける古参プレイヤー。闘技場覇者だけが入れるギルド・イコロの創始者でもあり、全バージョン、全闘技場の覇者でもある。現バージョンでは、闘技場参加者(闘士/ファイター)育成に力を入れており、心身共に強いファイターとして社会的に自立したPCの育成を目指したファイター専用ギルドも運営している。非常に若者に対し教育熱心で、ギルド参加者からの信頼も厚い。R2時代にシラバス(優一)と知り合ってから、時々連絡を取り合う仲になる。

 
 
 
 

「この世界は絶望するにたやすく、希望し続けにるは脆すぎる」

太白(黒貝敬介) 
脳外科医の38歳男性。既婚者。
社会に影響力のあるゲーム・The Worldが、プレイヤーの脳内に与える何かしらの障害を突き止めるためにプレイしている。つまりThe World自体に興味があり、脳と意識、記憶、脳神経とデバイスの関係について研究を続けている。過去に未帰還者になった三崎亮を診察したことがある。

 
 

「それは全部想像に過ぎないよ。誰にも分からない。だってなぜ宇宙があるのか、未だに私たちには分からないんだから」

リン(緒方凛)
大火の娘。15歳の女子高生。ギルド・ヘンカイパンに所属。
家族との仲は良好だったが、ある日からPCを通じた自身の妊娠を告白する。現在はThe World上にあるオンライン授業サービスを通じて学校へ通っている。
 
 
 
 


 
 

Idea memo(The Worldの世界設定①)

▼ The Worldとビッグバンサーバー
The Worldには、28のメインサーバーと14のサブサーバーの合計42サーバーがあり、それぞれのワールドが常に拡大し続けている。
世界は自動生成により、プレイヤーたちの探索によって常に拡張していると言われている。しかし、世界には終わりがあると信じて冒険を続ける者も多く、多くの冒険家がゲームに没頭している。中には能動的未帰還者と呼ばれる、ほとんどの時間をThe Worldで過ごし、現実世界で活動をしない者が少なくとも1万5000人程度はいるとされている。42のサーバーのうち、一番拡張率の高いサーバーは「ビッグバンサーバー」と呼ばれ、常に冒険家団体による計画的な探索が行われ、新しい発見があるたびに現実世界でもたびたび話題になっている。
 
 
 
 
▼ プロ冒険家組織 薄明の旅団
政府公認のプロ冒険家組織のひとつ。ビッグバンサーバーの探索を専門に行う国際組織。組織に所属するプロプレイヤーはコンビを組み、探検に参加する者をサポートする。
基本的に探索を依頼するのはエンジニア、数学者、政治家、投資家などが多く、時には自ら探索に参加する者もいる。パーティーは3名~6名が中心。探索スピードやルートは組織によって厳密に管理されており、最先端の探索に同行するには巨額の金銭や権威が必要とされている。また、専門の冒険家には「ユーリ」という識別名が当てられており、本名や素性は公には明かされていない。

ユーリ・71・ルシオ
プロ冒険家のひとり。生粋のゲーマーで、プロの格闘ゲームプレイヤー。

ユーリ・13・キリコ
プロ冒険家のひとり。元軍人。

ライカ
プロ冒険家のひとり。ネットワークエンジニアで、The Worldの古参プレイヤー。ビッグバンサーバーの探索が始まった当初から参加するベテラン冒険家。ライカはPCにつけられた識別用のコードネーム。「ユーリ」とは別の識別コードでユーリ以前の古いものと思われる。

天狼(民綿涛 ミンジンタオ)
36歳。プロ冒険家の一人。日本の商社で働いていたが、後にThe Worldのプロ冒険家に転職。
実際にテコンドーを嗜んでおり、かなりの腕前。ライカとコンビを組み、現在資金援助を受けた投資家とネットワークエンジニアふたりの護衛役として冒険を続けている。

 
 
 
 

▼ ワタシ/ワタリ フリー冒険家
ワタリもしくはワタシなどと呼称されることが多い。政府に公認されていない冒険家のこと。通常の冒険を楽しむ者ではなく、あくまでまだ未踏のThe Worldを探索する者のことを言う。

ホヌ
ワタシのひとり。浮世離れした雰囲気のあるプレイヤーで、かなりの高レベルプレイヤーかつ、能動的未帰還者でもある。
プロ冒険家組織の間では要注意人物とされいる。

リク
ホヌと時折旅をする青年。
 
 
 
 

 
 

 
 
 
▼ C.C.事件
カナード大量未帰還者事件(Canard Coma Case)通称C.C.事件及び、C.C.C.と呼ばれる。2026年に、一大ギルドの1つ「カナード」で起きた大量未帰還者事件。カナード専用エリアにいた、約20名のプレイヤーが集団で意識不明となり、内3名のみ1時間以内に意識を取り戻したが、残るプレイヤーはいまだ昏睡状態が続いている。一時的にエリアは封鎖されたが、2027年現在、カナードは活動、エリア共に復帰している。
 
 

▼ Mother
妊娠したPC、赤子を抱くPCなど様々な目撃証言があるPC。
C.C.事件現場の他、いくつかの未帰還者事件現場で姿が報告されている。詳細は調査中。
 
 

▼ ヘンカイパン
汎神論団体。参加者は30名ほどで小規模ギルドに属する。今までに目立った活動はしていないが、定期的に汎神論に関する論文を出していることから、大学関係者が在籍している可能性が高い。ヘンカイパンとはギリシャ語で「一にして全」という意味。世界のすべてが神であるという汎神論の世界観を表す語。
緒方の娘がこのギルドに通っており、彼女を含む団体周辺の複数のPCから想像妊娠の報告があることが分かっている。その中には男性PCも含まれており、宗教的洗脳行為や、バーチャルドラッグなどの使用があったのではないかと考えられるが詳細は不明。現在調査中。